年金生活でもお金を借りられるの?

街の金融で年金を担保にして融資できますという宣伝を見かけることがありますが、これは法律で禁止されていますので注意が必要です。万が一返済ができなくなったときに、年金受給権が他人にわたり、その人の生活に重大な支障があるからと言えます。年金受給者というのは、一部には働きながら受給している人もいますが、ほとんどの人はそれが生活の原資となっているからです。銀行カードローンのキャッシングはみなし融資を行っていますが、例外的な事項なのです。

 

唯一認められているのは、独立行政法人福祉医療機構の年金担保融資制度となります。

 

資金の使途は8つに限定されており、保健・医療や介護・福祉、住宅改修、教育、冠婚葬祭、事業維持、債務などの一括整理、生活必需物品(生活資金という場合は対象外)の購入となっています。あらかじめこれらの用途に合致しているか、そしていくら必要なのかなどの見積書(10万円以下であれば見積書は不要)などの書類を提出することになります。

 

年利は1.6%と一般的な融資に比べると低率であり、融資限度額は年間の年金支給額の0.8倍以内で絶対的な上限は200万円(生活必需品の場合は80万円が限度)とされています。

 

条件としては、各種年金の証書を所持していることと、現に給付を受けている人ということで限定されています。申し込むと一定の審査が行われ、借入金額を受け取ることができるのは概ね3週間後となります。

 

もう一つ日本政策金融公庫から借りる道があります。恩給・共済年金担保融資というものですが、恩給や災害補償年金を受けている人と共済年金や厚生年金(共済組合が支給する厚生年金に限る)を受けている人で、制度設計が異なっていますが、前者の場合250万円が限度額で年額の3年分以内で年利は0.41%です。

 

後者の場合250万円が限度額ですが担保金額の1.8年分以内とされており年利は1.76%とやや高くなっています。どちらも住宅の資金や事業資金に利用できます。ただし、様々な条件が設定されているので、窓口で具体的な相談を早めに行うことがおすすめとなります。

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